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k-w

もしも

扉の外に弾かれた
扉の鍵は閉ざされた
あの娘の笑顔は門の奥
閉めたら やっと微笑んで

涙を枯らし 門の外
見向きもされない泥の中
うねる風だけ 頬を切る
いつかの想いも焼け付いた

凛と 鋼の屋敷の手
無情な顔をなじるだけ
神の一声 静けさに
足下さえも暮れていく

麻薬のような 淋しさに
狂った笑みが舞い降りて
裂くように叫べと唸るよ
俺は頷き 従った

もしも君が笑うなら
俺を蔑み 哀れんで
扉を開けてくれないか
霞んだ目にはいつかの手

棒立ち 今日も終わるんだ
自嘲笑いは止まらない
あの娘の顔は忘れかけ
錆び付く扉は 見限った

もしも あの日 違ったら
君はいつもの微笑みを絶やさず
俺と話したろうか
とうに苔むす記憶でも

あぁ もしも 笑ってくれたら
俺を蔑み 哀れんで
扉を開けてくれないか
霞んだ目にはいつかの手

俺を見捨てた神様は
今日もどこかで遊んでる
あの娘の笑顔は埃の下
君は 俺を 赦してくれる?
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